ポスト・ゴールデンウィーク
ゴールデンウィークは実家に帰省。もうこちらでも余震はだいぶ減って/小さくなってきてはいるのですが、やはり地震がない地方にいるのは、一段と気が休まる感じ。そのほか、野球を見に行ったり友人と飲みに行ったり、やりたいことをやって、だいぶ気分をすっきりさせて帰ってきました。
今年は4月から忙しいな、という感じではあったのですが、ゴールデンウィークも終わって、ゼミや授業もさらに本格化。
昨日は学部ゼミ。テキストは以前紹介した『<私>時代のデモクラシー』の後半。今年はここ数年では最も議論が盛り上がるゼミとなっております。さらに昨日は新歓の飲み会でしたが、そちらの方の盛り上がり度も比例してアップ(笑)。
さて、昨日のゼミは書評提出の回。というわけで、僕が紹介した本は以下の2冊でした。
①日本の国会で「審議」が空洞化する理由を制度論的に説明。議院内閣制においても、日本はハイブリッドなんだということも含め、示唆に満ちた1冊でした。民主主義の多様性論(レイプハルトみたいな)とも交差する本だろうということで、そっち方面に関心のあるゼミ生に強くプッシュ。
- 作者: 大山礼子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 新書
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②翻訳者は、実は僕の同僚でもあります。大部な本ですが、これは翻訳する価値がある良書でしょうね。ヨーロッパ統合に関する理論を一1章ずつ使って説明していくというオーソドックスな教科書風の体裁ですが、色々読みどころがあって面白い「通読に耐える教科書」(僕はいわゆる「教科書」の通読は苦手なので)。ヨーロッパ統合の理論と比較政治理論がパラレルに展開していることも強く感じました。
- 作者: アンツェ・ヴィーナー,トマス・ディーズ,東野篤子
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本
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