今年の3冊

 ずいぶんと書き込みをさぼってしまいました。特に何かがあったわけではなく、元気にしております。

 時期的に既に今年の回顧モードに入っているわけですが、今年は例年に比べると、学部のゼミに力を入れた1年だったような気もします。ゼミ生の要望にこたえて、初めてゼミ合宿(湘南・鎌倉)もしましたし、例年一橋大学と行っている合同ゼミも、充実したものでした。全体的にゼミ生との間で活発なコミュニケーションができた1年だったでしょうか。

 研究面では、ちょっとドイツSPDに手を伸ばし始めましたが、やや苦労している最中、といったところです。これは来年に何とか形にできればいいな、という状態。また、イギリス労働党福祉国家についての文章もいくつか書きました。こちらは、春ころには出版されていくのではないでしょうか。

 このブログでは、僕がゼミで扱ったり紹介した本を取り上げることをメインにしているのですが、秋学期の分はすっかりすっとばしてしまいました。その辺はおいおい紹介していくとして、今日はとりあえず、僕が今年読んだ本の中から、とくに興味深いと思った3冊を挙げておきます。

 (1)今年は税金について考える機会が多かった(消費税増税もありましたし)流れの中で、とても勉強になった1冊。こういう根本的な思考が求められているのだと再認識させられました。

私たちはなぜ税金を納めるのか: 租税の経済思想史 (新潮選書)

私たちはなぜ税金を納めるのか: 租税の経済思想史 (新潮選書)

 (2)いくつかブログ上で話題になっていた1冊。評判通り、とてもおもしろかったです。

謎の独立国家ソマリランド

謎の独立国家ソマリランド

 (3)こちらは新書代表。今年は興味深い新書が多かったという印象ですが、その中でもとくに良い本と思いました。

 今日で仕事納めにしようかと思いつつ、校正ゲラが今日になって届いたので、まだ納められなさそうな感じです。