2学期のゼミ&書評①
学部のゼミの方も今日から本格的に開始(先週は日程調整のみだったので)。2学期は、4年生の研究発表(卒論・ゼミ論中間発表)と3年生の文献報告(文献は学生が自分の関心にそって選ぶ)が主です。
まずは、4年生の研究発表から始まりましたが、とりあえず今日のテーマは「M.ウォルツァーの正戦論と対テロ戦争について」でした。
また、ゼミ生&僕によるゼミ書評も再開。今回、僕が書評した本は以下の2冊。
①少々、想定とは内容が違って驚いた1冊。熟議民主主義への批判から始まり競争的民主主義に至るという、最近の傾向とは逆を行く展開。民主主義というか「自由」民主主義がテーマの本というべきかな。
- 作者: イアンシャピロ,Ian Shapiro,中道寿一
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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②今年の政治学界最大の事件ともいうべき1冊(発売1カ月で36刷!)。テレビで見た印象より、コミュニタリアンが前面に出ている気がする。議論の展開の巧みさが印象的。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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