木曜だけど火曜

 更新を2週間も空けてしまいました。10月というのは、油断しているとあっという間に余裕のなくなる時期です。

 先週の3連休は学会に行っていました。今回は久々にお役目(報告とか討論者とか司会とか)がなく、気楽に勉強してこようという心持だったのですが、いろんな別件の打ち合わせがあったので、なんかとても忙しいというかあわただしいというか、そんな学会でした。打ち合わせ自体はどれも一歩前進という感じで、よかったです。

 しかし、そうやって慌ただしくなった一つの要因でもあるのですが、今回の学会は、「パネルが時間通り終わらない」傾向が顕著でした。もうそれがスタンダードになってしまったんですかね。その他にもいろいろあって、若干もやもやした気分で帰路につくことに。

 この3連休、我が大学では大学祭で、火曜日は片づけのため臨時休業だったため、そのあおりを受けて、今日は木曜だけど火曜の代替日。講義とゼミをやってきました。

 というわけで、本日のゼミで僕が書評した本は以下の2冊。

 ①エレガントな手法でドロドロした利益誘導を分析。自民党の長期政権の構造と現在の低落の要因を読み解く。僕はこういう分析はわりと好きです。

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

 ②「通貨」が「政治」を翻弄しているように見がちな昨今の状況ですが、経済学者は「政治」が「通貨」を翻弄していると見るんですね。

通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円 (中公新書)

通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円 (中公新書)

 学部ゼミは4年生による卒論報告も一巡し、今日から新展開だったのですが、その件についてはまた次回に。