合同ゼミ

 久しぶりの書き込みとなりました。11月上旬は、公私ともになかなか余裕のない日々が続いていましたので…(苦笑)。

 僕の学部ゼミは、対外的なイベントはこれまであまりしてこなかったのですけど、今回お誘いをいただいたこともあり、初めて他大学のゼミとの合同ゼミをやってきました。東京のH大学のT先生のゼミと。

 内容は、以下の本を共通テキストとし、今後の日本の福祉国家社会保障の方向性について、①アクティベーション班、②ベーシックインカム班、③新自由主義班に分かれて、それぞれプレゼンをした後、ディベート風に討議するというもの。僕のゼミは②、H大学側は二つに分かれ①③を構成する形となりました。

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

 わがゼミは、さすがに「実現可能性」が争点になったりすると守勢に回る場合も多かったのですが、なかなかきっちりと応答して正当性を主張することができたのではないでしょうか。ゼミ生だけで集まって、想定問答を行うなど結構事前に準備したらしく、その成果が出たと思います。

 まあ、僕も「来年からは(合同ゼミは)結構です、と断られないように」とか「まず、ベーシック・インカム派ではない僕を説得できるように」とか言っていたので、それも十分なプレッシャーになっていたようですが(苦笑)。

 しかし、ゼミ生たちの新たな一面を見ることができ、少々感動しました。終了後の帰り道でも「あそこはこう答えればよかった」等、いろいろ反芻している姿が見られましたが、それも成果でしょう。

 もちろんH大学の人たちも、鋭い視点や思考をしていて、さすがだと思いました。こちらにもいろいろ刺激になります。

 しかし、H大学のT先生も言っていましたが、ゼミ生のプレゼンや議論を見守るのは、自分が学会報告する時とはまた違った疲れ方をしますね。