そして今年も新学期

 というわけで、研究室の片づけもまだ終わらないまま(壊れた本棚7個分の本は、収納用のダンボール確保すら追いつかない)、予定通り新学期に突入。ただし、入学式だけは延期され、明日陸上競技場で「青空入学式」が行われる模様です。またそれもよし、か。

 今年の1学期は、1週間の授業コマ数が、この職について以来最も多いのですが、やっぱり結構大変(苦笑)。それ以外にもこまごまとした業務はいろいろ降ってきているし。でもまあ、現状では、そういった仕事がこれくらい詰まっていた方が、余震そのほかを忘れて集中できるという点では、逆によいのかも。

 とりあえず、大学院のゼミがスタートしました。昨年の1学期は合理的選択論を使った文献を中心に読んだので、今年は「歴史的制度論」と「構成主義」を中心に。というわけで、以下の文献を読んでいきます。

ポリティクス・イン・タイム―歴史・制度・社会分析 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス 5)

ポリティクス・イン・タイム―歴史・制度・社会分析 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス 5)

 最近、歴史的制度論が再び元気になっているきっかけを作った1冊ですよね。

構成主義的政治理論と比較政治 (MINERVA比較政治学叢書)

構成主義的政治理論と比較政治 (MINERVA比較政治学叢書)

 まあ、自分も関わっている本ではありますが…。でも構成主義で、比較政治で、日本語っていうと、やっぱりこの本かなあと。ブライスとシュミットの章を中心に読みます。

 1学期はとりあえず日本語文献で。2学期以降は、やはり歴史的制度論と構成主義で、それぞれ英語文献をピックアップする予定です。

 なお、学部のゼミの方も本日スタート。昨年の入門ゼミで目をつけていた学生のうち何人かが受講生てくれていて、ちょっと期待しているところ。

 テキストはもともと、

 

社会保障と福祉国家のゆくえ

社会保障と福祉国家のゆくえ

 の予定でしたが、出版が間に合わなかったので(苦笑)、とりあえず次回から2回は、次の本を。

 

〈私〉時代のデモクラシー (岩波新書)

〈私〉時代のデモクラシー (岩波新書)

 ある意味、今の若い人たちに読んでもらうのがぴったりな本ですから、どんな議論になるか楽しみ。