解体

 というわけで、研究室のスライド型書架は解体されました。いつもと違う左側の眺めに戸惑っております。しかし解体してみると、僕の研究室ってこんなに広かったんだ…という印象。

 そういえば昔、研究室に二人がけくらいの長いソファを置きたいなあ(接客はもちろん、疲れたら寝転べる・笑)と思いつつ、この研究室ではスペース的に無理なので断念していたのでした。今の状態なら置けそうですが、…もちろん本棚が優先です。

 さて、今週の学部ゼミは書評を提出する回でした。僕が紹介した本は以下の二冊。

 ①元・同僚の鈴木さんの渾身の書き下ろし。いつもあんなに忙しそうなのに、こんな大著をほとんど書き下ろすってところがすごい。宇宙政策という個別の政策領域を扱いつつも、そんな中から国際政治の力学が伝わってくる、いい本だと思います。枠組み的にも、以前の鈴木さんからの連続性が見られるし。

宇宙開発と国際政治

宇宙開発と国際政治

 ②風行社が社運をかけて世に放った「政治の発見」シリーズの第3巻。連帯を規範的に基礎づけるだけでなく、「どのように連帯は可能か?」という問題に踏み込んでいる点が、本書の興味深いところ。「ロゴス」と「パトス」に注目する第三章が特に印象に残りました。

政治の発見 第3巻 支える (政治の発見 第 3巻)

政治の発見 第3巻 支える (政治の発見 第 3巻)

 勢いに乗って、この「政治の発見」シリーズを読破してやろうとか思い出し、『語る(第5巻)』(次回ゼミで書評予定)を読み終わって、いま『越える(第8巻)』に入ったところ。