著者に聞くゼミ

 なんかやたらめったら忙しい感じ。今日は自分の勉強ができそうかな〜という日でも、次々と新しい仕事が来て、気づけばそれだけで帰る時間になっている…。ひとまず6月いっぱいはこれが続きますかね(実は予定からすると来週〜再来週が忙しさのピーク)。

 さて学部ゼミでは『社会保障福祉国家のゆくえ』を進行中。今週は3章と4章。ということで、自分の書いた章をやりました。

 自分の書いた文章をゼミでやることはほとんどない(5年前くらいに一度あった程度)ので、やっぱり変な感じでした(苦笑)。いつも「この著者のもっとも言いたいことは何か」「その意見に対して著者だったらどう答えるだろうか」といったことを議論することが多いのですが、その著者が目の前にいるわけですからね…。どうしても「著者に聞く」=「僕が話す」という感じになってしまいます。自分の本をテキストにされる方は。どういう感じでゼミを進行させているのでしょうか。

 ゼミではそのほか、恒例の書評提出の日。僕が紹介したのは以下の2冊。

 ①読破を目指している(?)「政治の発見」シリーズ第5巻のテーマは最近話題の熟議。理論的考察の続く前半部はもちろんですが、僕の最近の関心(代表者に選好変容は可能か)からすると5章「議会における熟議」が特に興味深かったです。あと、第6章「市民が専門知に向かい合うとき」は、タイムリーすぎるテーマで、一度学生たちと読んでみたいと思わせる文章。あと、8章の著者は、実は現在同僚です(所属は違いますが)。

政治の発見 第5巻 語る (政治の発見 第 5巻)

政治の発見 第5巻 語る (政治の発見 第 5巻)

 ②やはり、他の社会科学の中では社会学に親近感があるなあ、と再認識した1冊。「意味世界」としての社会、社会と規範、これらの問題を、政治学の中にはどう位置付けることができるか、なんてことを考えたり。