山を越えるとそこは

 夏休みだった!3学期制でよかった!…と思う唯一の瞬間(苦笑)。しかも、今年は節電のため、夏休み期間が2週間伸びて、9月第二週までお休みですよ。

 とはいえ、7月前半までは某委員の業務があり、また某大学でやっている非常勤も7月中旬まで続くので、また夏休み気分とは言えないですが。それらが終わったら、研究に没頭したいなあと思いますが、さあどうでしょうか。

 というわけですので、学部ゼミも先週をもって今学期は終了。今年は大変議論が盛り上がることが多く、なかなか良い滑り出しとなりました。また、後半のテキストにした『社会保障福祉国家のゆくえ』も、学生には好評で色々考えることができたようです(手前みそですが)。

 さて、その今学期最後のゼミは書評提出の回。僕が紹介したのは以下の二冊です。

①6名の執筆者の方々からお贈りいただきました。僕もこのシリーズの中で最も期待していたうちの1冊です。「働く」ということを「つながり」との関係でとらえる視点が明確で、M先生がアレントに言及されている点も印象的。後半は完全に「比較政治」ですが、わかりやすいので学生にもお勧めにしました。

働く―雇用と社会保障の政治学 (政治の発見)

働く―雇用と社会保障の政治学 (政治の発見)

②そういう読み方が正しいかはわかりませんが、「自由」を構成する原理の中でも自分が何を重視するのか、その立ち位置が自覚できる本だと思います。ちなみに僕は、「生成原理」のようです。また、いくつかの具体例は、授業でのネタにできそう。

自由の社会学 (真横から見る現代)

自由の社会学 (真横から見る現代)