授業終了…でもないのか

 前回、夏休み突入といったことを書きましたが、実はその時点では、非常勤先での授業を何回か残していまして、真に夏休みではありませんでした。しかし、先週、その非常勤先での講義も終えました。今回は、その話を少々。

 非常勤先では、イギリス地域専攻の3・4年生を相手に、「現代イギリス政治」を講義してきました。僕は一応イギリス政治研究者でもあることになっていますが、本務校では「政治思想」や「現代政治分析」などが担当で、イギリス政治を教えることがほとんどないので、なかなか良い経験でした。

 イギリス地域専攻(政治が専門ではない)の学生を相手にイギリス政治を教えるわけですから、「(政治学というよりは)イギリスに特化した話をしなくちゃ!」というのが、ある意味ではプレッシャーでもあったのですが、意外だったのは、たまに比較の対象として提示する日本政治などへの食い付きが大変良かったことです。また、イギリスの政治現象を政治学の理論枠組で説明すると、妙に感動されたり。考えてみれば、イギリス自体を対象とする専門家はその専攻にたくさんいるでしょうから、僕のような「政治学や比較政治の対象としてイギリスを研究している」者の話は、逆に新鮮だったのかもしれません。

 しかし、誤算だったのは節電。そもそも、当初「それに乗って行けば間に合う」として想定していた午後の快速電車が、節電による間引き運転で無くなってしまい、一本早い普通電車に乗らなければ間に合わなくなってしまいました。ただでさえ片道2時間弱なのに、さらに時間がかかる羽目に。

 加えて、一本早い普通電車を目指すと、昼食の時間がない(午前中は本務校でぎりぎりまで大学院ゼミ)という事態にも。結局、奥さんの協力を得ておにぎりを作ってもらいまして、それを10分間足らずで食べて出発する感じに。

 さらに7月になると今度は電車内と教室が暑くて(節電のため)、帰ってくるとぐったり(ただしビールはおいしかった)とか。

 まあいろいろありましたが、良い経験でした。僕自身も、イギリス政治に関して、自分の考えをまとめ直すいい機会になりましたし。

 さあ、これで講義は全部終わり、真・夏休み突入!?…かと思ったら、今週末はオープンキャンパスで高校生向けに模擬講義をしなければならないのでした。節電のため今年は日曜開催ということで(いつもは平日)、休日出勤になりますね。そういえば、これって休日出勤手当は出るのかなあ。