めまぐるしい

 その後、台風が来たり(その日、学生は臨時休校になる一方、我々はだんだんと風雨が強まるのを窓の外に眺めながら、長い会議をしていたのだった)、急に涼しくなったり(おかげで鼻炎がひどい)、なかなかめまぐるしい日々。また、気候だけではなく、やはり授業期間が始まると、仕事面でもめまぐるしくて、目が回りそう。

そんな中、うれしいニュースが一つありました。学部生の頃から僕のゼミに出ていて、その後順調に博士号取得までいった某君が、某大学に教員として就職が決まったという知らせ。いや〜、よかった。

 そんな彼もゼミ生だった頃には毎回提出していた、恒例のゼミ書評ですが、先日僕が紹介したのは以下の2冊。

 ①歴史的制度論を用いた政治分析というのは、和書では意外となかったので、そういう意味でも貴重だと思いました。冬に始まる「現代政治分析」の講義で、「歴史的制度論」の研究例として盛り込もうかと思っています。

福祉国家の制度発展と地方政府 --国民健康保険の政治学 (関西学院大学研究叢書)

福祉国家の制度発展と地方政府 --国民健康保険の政治学 (関西学院大学研究叢書)

 ②以前に、ゼミ生が紹介してくれて、面白そうだったので読んでみた本。社会科学的に定番の、アロウの不可能性定理の部分だけではなく、そのほかの部分も楽しめました。科学論的な話は結構好きなので。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

 しかし、もうすぐ10月ですか・・・。ここから先は、年末そして年度末へ向けて、気分がせわしくなる一方ですねえ。