消耗戦

 今年度、最も多忙だった1週間が終わろうとしております。いろいろな業務やらが重なって、消耗(苦笑)。ドラゴンズが優勝したのに、あまり余韻に浸る余裕もなく。…と言いつつ、当日は夜中までUstreamでビールかけを見ていたりして、寝不足になり、消耗の起点を作った感はあるのですが。

 いまこちらは博士論文審査真っ盛り。うちはまず手続き的には予備審査から入るので、3月学位に合わせると、いまが最初の審査期間になるわけです。というわけで今週は2本の博論を審査。日本の地方政治とバングラデッシュ政治(英語)。しかもこれで終わったわけではなく、来週には中国政治の論文が控えており、しかも新たにラテンアメリカ論文も加わることに。

 というわけで、最近読んでいるのはひたすら博論なわけですが、そんな中、先日のゼミで僕が書評したのは以下の二冊。

 ①昨今の官僚バッシングなどを受け、より官僚制について本質的に考える必要があるなあと思っていたので、この本は我が意を得たり。一種のジレンマ状況に置きながらその功罪を考えるというのも、僕が好きなスタイルなので、すんなり入れました。

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000)

 ②この「つかむ」シリーズで、「政治学」が出るとは思っていなかったです。僕が学生のころに比べると、教科書が増えてきてうらやましい限り。逆に書く立場からすると、そうやって独自性を出すかが難しいのかもしれませんが。あまり他の教科書にはない項目、たとえば「政治教育」とか「国際秩序と正義」が特に興味深かった。

政治学をつかむ (テキストブックス[つかむ])

政治学をつかむ (テキストブックス[つかむ])

 というか、僕自身の原稿の締め切りまで、あと1週間なわけですが…。