寝る前読書

 「♪ギシギシ鈍い音を立てながら、Oh〜」(ミスチル『くるみ』)とか歌いたくなるほど、いろいろあった10月も昨日で終わり。月も変わって、気分も変えて。

 政治学とか社会科学で、直接には研究にかかわらないけど、面白そうな本(主に新刊)を、寝る前に1時間ほど読むのが僕の日課です。これは院生のころからそうです。しかし、あまりに忙しくなると、この時間を削って、論文の査読とかゼミのテキスト読みに充てることになります。

 最近気づいたのは、どうもこの「寝る前読書」を削ると、ストレスがたまっていくらしいということ。先月も、忙しくてだいぶストレスフルな時期がありましたが、もう「寝る前は読書!」と割り切って過ごすようにしてからは、だいぶ解消されていった感がありました。

 そして、その時間に読んでいるの本の多くが、毎回のゼミ書評で学生に紹介する本となるわけですが、今日のゼミで僕が紹介したのはこちらの2冊。

①「入門」というにはちょっと難しいのではないか(その点で、監訳者の方の「解題」は役立つ)とは思うのですが、政治理論の「内容」ではなく「方法」を扱ったという点では、賛辞を贈りたい翻訳(先日の学会の政治理論セッションとの絡みでも)。理論の正当性を基礎づけるのは「真理」か「同意」か、理論と事実との関係など、いろいろ考えさせられる1冊でした。

政治理論入門―方法とアプローチ

政治理論入門―方法とアプローチ

②こちらは社会学の方法ですが、読みやすくてしかも面白い。デュルケムからルーマンまでをこういう視点で再構成するのか、というのが斬新で興味深かったとともに、政治学でもこういう本が書けないかな?とか、政治学はどう違うか?とか、いろいろと思考を刺激される1冊でした。

社会学の方法―その歴史と構造 (叢書・現代社会学)

社会学の方法―その歴史と構造 (叢書・現代社会学)

 さて、今日締め切りの論文はさきほど一応提出。だけど次は某企画執筆者会議のためのレジュメを週末までに作らねば…。