まだ上り坂?

 久しぶりに更新しました。あまり「忙しい」とは言わないようにしているのですが、さすがに多忙きわまるという感じで、なかなか時間がとれず。しかも、この時期の仕事は神経使うものが多いうえに、まだ上り坂の途中(=ピークではない)っぽいというのがまた…。

 だいたい、まだ授業期間まっただ中ですし!

 さて、というわけで、学部ゼミもまだ展開中。3年生の文献報告が先週で終わり、今週からは卒論報告に入ります。今年は、執筆者に報告してもらうだけでなく、他のゼミ生がその卒論を読んだうえでコメントを提出する、という初の試みをします。さて、どうなりますか。

 なお、先週やった最後の3年生報告で取り扱った文献はこちら。エジプト革命など「アラブの春」に興味がある学生だったので、根本的に民主化というものを考えるきっかけになればと。

第三の波―20世紀後半の民主化

第三の波―20世紀後半の民主化

表紙は出ないのか…。

 また、前回はゼミ書評。僕が紹介・書評したのはこちらの2冊。

 ①再帰性などの議論ももちろん興味深いのだけれども、「なぜデモクラシーは必要か」「人々をデモクラシーに誘うために何が可能か」といった根源的な論点を扱っている点が、とても良かった。ぜひ学生に読ませたい論点なんだけど、学生にはちょっと難易度が高いかな…。

デモクラシーの擁護 ―再帰化する現代社会で―

デモクラシーの擁護 ―再帰化する現代社会で―

 ②この仕事やっている以上は、読んでおくべきかと思って。余裕があれば、これもやはり学生と議論してみたい1冊。

就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)

就職とは何か――〈まともな働き方〉の条件 (岩波新書)