ピークは過ぎた?
卒業生の代表から謝恩会の案内メールなどが来て、そろそろまたそんな季節なのだな、とようやく思わされる今日この頃。今年は無事に卒業式が開けますように。
前回、忙しさの「ピークではない」と書きましたが、学内業務関係に限れば、あのころがピークだったようで、少しずつですが、研究に充てられる時間も出てきた感じ。3月末締め切りの原稿が二つあるので、悠長なことは言ってられないけど…。
ただ先週は、子どもたちが相次いでインフルエンザに罹り、その点ではややてんやわんや。流行りものは逃さずいただいてくる我が子たちですが、やはり今回も逃げ切れませんでした…。親二人は今のところ罹っていないのが幸いです。
さて、まだまだ絶賛授業期間中。学部ゼミでは、卒論報告と同時に2年生向けのオープンゼミも。4年生の卒論を見た2年生が「2年後にこんな論文が書けるか心配」と言っていましたが、ある意味それは4年生への最大の賛辞かも。
恒例のゼミ書評で、今回僕が取り上げたのは以下の2冊。
①以前にお世話になったことのある佐々田さんの著作。お世話になったのはこちらだったのに、お贈りいただいてしまって恐縮でした。とても博士論文らしい研究で、うちの院生にもこういうのを書いてもらいたいなあ、と(苦笑)。日本政治研究としても、理論枠組みの点からも、学問的貢献があると思います。
制度発展と政策アイディア: 満州国・戦時期日本・戦後日本にみる開発型国家システムの展開
- 作者: 佐々田博教
- 出版社/メーカー: 木鐸社
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②『官僚制批判の論理と心理』が面白かったので、同じ著者によるこちらも読んでみました。あらためて、ウェーバーが魅惑の存在であることを再確認(僕はウェーバーが結構好きなので)。保守主義についての論文なども、興味深く読みました。
比較のエートス: 冷戦の終焉以後のマックス・ウェーバー (サピエンティア)
- 作者: 野口雅弘
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