本格化

 連休明け。

 某研究会で大阪に行って仕事後に少し食いだおれたり、帰省したり、某原稿の修正に取り組んだりしているうちに連休は終わりました。

 なんだかんだと言って4月中は、たとえばゼミでは自己紹介と報告者決定だけで終わったり、講義ではイントロ的な話で終わったりと、少しゆるゆるとスタートしている間に連休に入ってしまい、連休明けの今週から、いよいよ本格化してきた感じです。

 というわけで、今日は報告・議論を行うゼミの第1回。今年は人数の関係もあり、いきなり新規の3年生から報告を当てたので、やや不安な部分もありましたが(その報告担当者はもっと不安だったでしょうが)、なかなか良い報告だったので、順調な滑り出し。今年も活発なゼミになりそうな予感です。

 さて、恒例の書評も今日からスタート。僕が紹介したのは以下の2冊。

①第10章だけはゼミのテキストにしましたが、他の部分も含めて学生に紹介。あまりそのデモクラシー論を読んだことのない著者の章(例えば、4章とか5章とか)の議論が特に新鮮で面白かったです。もちろんその他の章もデモクラシー論の第一人者ぞろいで、勉強になりました。確かに、あるようでなかった1冊に仕上がっていると思います。

アクセスデモクラシー論 (新アクセス・シリーズ)

アクセスデモクラシー論 (新アクセス・シリーズ)

②新書が出るたびに、読んでしまう著者の一人。政権交代直後、やはり山口先生の『政権交代論』をゼミで読んでいるときに、学生に「民主党政権はうまくいきますか?」と聞かれて、「93年との共通性を強く感じる(政策理念よりも統治機構改革で結びついている点が念頭にあった)ので、あまりうまくいかないんじゃないかな」と答えたことを思い出しました。 

政権交代とは何だったのか (岩波新書)

政権交代とは何だったのか (岩波新書)

 さて、今週は続々と講義・ゼミ(大学院含む)が本格化していきます。楽しみな気分とともに、また始まるなあ大変だなあという思いも。