いろいろ片付いたが・・・

 採点などをしているうちに、あっという間に秋休みは終わり、3学期に突入。とはいえ、今年は3学期が一番授業コマ数が減る形で時間割を組んだので、例年よりは良いかも。
 また、夏以来取り組んでいた論文もようやくと脱稿し、また次の原稿締め切りまではやや時間があるので、ここのところ読みたくても読めなかった重厚な文献などにじっくり取り組みながら、幅を広げようとしているところです。

 とはいえ、当初夢想していたほどには、思い通りに時間が取れないのも現状。やはり悩まされ続けているのは来年度からのカリキュラム編成(委員なので)。2学期制へ向けて時間割などはすべて決まり、今度は便覧の作成作業ですが、来年度へ向けてカリキュラム編成がすべてオンライン上で行われることになったので、一から入力作業(これまではエクセルで修正部分を直すだけだった)。しかもこのシステムがなかなかアレなので、入力や設定に四苦八苦。若干腹を立てながら管理者にメールで質問したりすると、返事が返ってきてたのが午前二時だったりして、管理者も大変なんだなあと。ほんとこれ、誰得なんだろうか。

 そんな中、ゼミも再開。3学期はとりあえず4年生の卒論報告から開始です。4年生は卒論が佳境、3年生は就活が始まったということで、ゼミ書評の提出率が悪くなりつつありますが、僕が今回紹介したのは以下の2冊。

(1)この著者としては画期的にわかりやすい本ですが、そんな中にもらしさが随所に出ている本だと思います。政治不信から始まって、「政治とは何か?」という根本的な議論へと掘り下げながら、さらに彼ならではの議論を展開していく点は、やはりすごい。今年度最後のゼミテキスト候補の一つにしました。

政治はなぜ嫌われるのか――民主主義の取り戻し方

政治はなぜ嫌われるのか――民主主義の取り戻し方

(2)こちらも僕が好きなタイプの議論です。ある理論の問題点を指摘しつつ、しかしそれをもってその理論を否定するのではなく、それに陥らないための条件を探っていくという志向。特に1・2・5章が面白かったです。特に1章は来年度のテキスト候補にしようかなあ(でもちょっと難しいか?)などと。

熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論

熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論

 さて、今週末は衆院選ですね。久々にゼミで議席数予想をすることになり、「今回は難しいぞ〜」とか学生に言っていたのですが、結局それほど難しくないような気も(まだやっていないけど)。