暦通りの進行

 現在、ゴールデンウィーク。とはいえ、今年は間に3日間平日が挟まっており、こよみ通りにその平日には講義などをしているので、あまり長期連休という感じはしません。まあ、授業日確保のために祝日にも授業を行う大学もあるらしいので、それに比べれば恵まれている(いや、恵まれているというよりこれが普通だ)と思いますが。

 というわけで、昨日は学部の講義とゼミ、そしてその後の新歓飲み会までをみっちり。学部ゼミは実質初回ということでどうなるかなと楽しみにしていましたが、4年生が先輩としての自覚なのか、ずいぶん活発に議論をリードしてくれた印象でした。逆に、3年生はまだ様子見なのか、ちょっとおとなしい感じでしたが、まあこの辺は回を重ねるごとに変わっていくことを期待して、じっくりと。

 昨日は今年度初のゼミ書評。僕が今回紹介したのは以下の2冊でした。

(1)まさに、「政治的思考」を迫る1冊。こういう本が(特に一般の人に)読まれてほしいなあ、と思わせる良書でした。こういった議論の際にあまり取り上げられることのない「限界」と「距離」の章が、特に印象的でした。

政治的思考 (岩波新書)

政治的思考 (岩波新書)

(2)自明、あるいは常識的と思われている概念を、きちんと突き詰めていくという点が、いわゆる「研究」のお手本となる姿勢です、ということで、学生に紹介しました。もちろん内容的にも大変勉強になります。

政党支持の理論

政党支持の理論